本川をつたえて - 17/21

何日かして中学生から手紙がとどきました。

「戦争はこんなにも人を不幸にするものなのだということを、初めて知りました」

「核兵器はこわいものだということを知ってほしい、ほかの人にも伝えてほしいと話されました。核についてもっと勉強したいと思いました」

「これからの時代のことを考えたら、どんなにつらくても自分の被爆体験を伝えなければいけないと思ったと言われました。強い人だと思いました」

「いじめも戦争と同じように人をきずつけるものだから、決してやってはならないことだと言われました。これこそみんなが仲良くすごすためのわたしたちの問題だと思いました」

「わたしも、これからどうすれば平和な世界になるのか、考えていきたいと思いました」

 

清子さんは、これらの中学生からの手紙がうれしくて、なみだを流さずに読むことはできませんでした。夫の公照さんと何度も何度も読み合いました。